今回はこの悩みに答えていきます。
- 3Dモデルを作るには
- 3Dモデルを動かすために必要なもの
- 実際に3Dモデルで配信するために必要なこと
これについて解説しているので、これから3Dモデルを使って配信したい人や、実際に3Dモデルを作って動かしてみたい人にはピッタリな内容です。
Contents
3Dモデルは、作れます
VTuberの3Dモデルはかなり大変な作業が多く、簡単に作れるものではありませんでした。
しかし、現在では無料で誰でも簡単に作れるアプリが出てきていますので、そちらを紹介しつつ、発注する際のポイントなども併せて紹介していきます。
- 自作で3Dモデルを作るなら、コレ
- 自作できるアプリを紹介
- 発注する時のポイント
詳しく解説していきますね。
自作で3Dモデルを作るなら、コレ
3Dモデルは、自作しようとすると3D製作ソフトが必要になります。
代表的なものが「MAYA」と呼ばれるソフトですが、買い切りではなくサブスプリクションでの購入のため毎年260,000円ほど費用がかかってしまいます。
しっかりしたものを作ろうとするとモデリングの技術も必要になりますし、完全未経験の場合はコスパが悪くなってしまいます。
しかし、今では無料で3Dモデリングを無料でできるアプリも登場しています。
それが「VRoid Studio」というアプリです。
このアプリを使えば、誰でも簡単に本格的な3Dモデルを作ることができ、その後も自分で作ったモデルをそのまま配信に使うことも可能です。
- 経済的に余裕がない
- モデリングスキルがない
- 完全未経験
自作できるアプリを紹介
また、「VRoid Studio」の他にも3Dモデルを簡単に作ることができるアプリがあるんです。
まずは、「カスタムキャスト」です。
こちらも無料で使うことができ、感覚的な操作で簡単に3Dモデルを作ることができます。
無料の3Dモデリングのアプリケーションの中でも”可愛く作れる“ことで有名です。
そして可愛く作れるだけでなく、iphoneで簡単に配信まで行うことができるのが特徴です。
次に、「Vカツ」です。
このアプリはスマホからでもパソコンからでも使用することができ、「バーチャルキャスト」というサービスを使うことで、Vカツで作成したキャラクターで配信を行うことができます。
こちらも簡単に3Dモデルを作ることができるため、かなり敷居は低く始められます。
このように、一重に3Dモデルを作ると言っても多様なやり方があるので、まずは自分にあったアプリやソフトで作ることをオススメします。
発注する時のポイント
では今度は、自作ではなく外注する時のポイントを解説していきます。
自作で作ってみたがどうにも納得がいかない。でもどうしていいか分からない。
そんな時は、プロに外注するのが一番早く、また確実にクオリティの高い3DモデルのVTuberが出来上がります。
そこで、3Dモデリングを発注するに当たって2点ポイントがあるので紹介していきます。
- 発注者を誰にするか
- 金額
この2点を詳しく解説しています。
1つ目は発注者を誰にするかです。
3Dモデリングのツテがあるのであればその方にお願いするのが融通が効くかもしれませんが、なかなかそういった方が身近にいるとは限りません。
そこで、Twitterで検索をかけてみると、その人のこれまで担当したVTuberの名前がプロフィールに載っている方が出てきます。
そのVTuberの名前を見れば、その人がどのレベルのモデリングをできるのかが一目瞭然というわけです。
トップVTuberの「キズナアイ」のモデリングを担当した方もこのTwitter内の検索でヒットします。
自分の実現したいレベルのモデリングのVTuberに目星を付けて、そのVTuberの3Dモデリングを担当した人を探すのが一番効率的に発注者を探すことができます。
ちなみに、「キズナアイ」や「織田信姫」などのモデリングを担当したのは「トミタケ」さん(@tomitake_3d)という方ですので、ご参考までに。
2つ目は金額です。
基本的に1,000,000円から、高いもので3,000,000円ほどを見積もっておいた方が良いでしょう。
1,000,000円を切ってくると、相場的には安い部類に入ってきます。
また、金額は納期やモデリングをどこまでやるか、というところで変動してくることも多いです。
モデルだけ作ってもらう。モデルを作ってもらい、”ボーン”と呼ばれる骨組みまでしてもらう。”ボーン”まで作ってもらい、Unityでちゃんと動くかの調整をする。
などなど、一重に3Dモデリングと言っても幅は広いです。
もし、少しでも安くしたい場合は、最後のモデリングの調整部分を自分でやるなどして料金を下げる交渉をしてみると良いでしょう。
3Dモデルを扱う場合、結局自分での操作になるので、勉強と思って調整を自分でやるのは今後の活動においても重要になってきますので、この値切り交渉はオススメです。
3DモデルのVTuberを動かすため必要なこと
自作・外注で出来上がった3DモデルのVTuberを、実際に動かしてみるために必要なものがいくつかあります。 ここでは、その必要なものを紹介しつつ、使い方も解説していきます。
- HTC VIVE Tracker
- PERCEPTION NEURON 2.0
- OptiTrack Flex13
これも詳しく解説していきます。
HTC VIVE Tracker
まずは、VTuberの中で一番普及している”VIVE“です。
なぜ、最も普及しているかと言うと、やはり値段的にも他のモーションキャプチャーよりも手軽で、本格的に3Dモデルを動かすツールだからです。
扱い方も簡単で、VIVEの”ヘッドセット”を頭に装着し、”トラッカー”と呼ばれる機材を体に付けるだけで、3Dモデルを動かすことができます。
多くのVTuberは、このVIVEを使って配信をしているため、まず手始めにやってみたい!という方にはVIVEはかなりオススメです。
PERCEPTION NEURON 2.0
次に紹介する”NEURON“は、一般的に使用されているVIVEよりも繊細な動きが可能で、より自然な動きができる高性能なモーションキャプチャーです。
手の指や足の細かな動きまで、かなり詳細に動きを取り込んでくれるため、より多くの行動ができるようになり、VTuberとしての活動も幅広くなります。
取り付けも簡単で、頭、上半身、下半身にそれぞれモーションセンサーを取り付けるだけであなたの動きを全て取り込んでくれるから凄いですよね!
第一線で活躍しているVTuberもNEURONを使っている人は多いので、これから本格的に活動をしていくことを視野に入れている方や企業の方は、NEURONはオススメですよ。
OptiTrack Flex13
最後に紹介するのは、”OptiTrack“と呼ばれるモーションキャプチャーです。
これは今まで紹介してきたVIVEやNEURONとは全く違うツールです。
まずは、価格です。
NEURONで約200,000円ですが、このOptiTrackは、2,000,000円くらいのコストがかかります笑
これまでのモーションキャプチャーは、実際に動く人に機材を取り付けてモーションを取り込むのですが、OptiTrackは光学式と呼ばれ、カメラで捉えた物体の動きをキャプチャーする仕組みになってます。
つまり、OptiTrackさえあればあなたの動きをどこでも取り込むことができるし、これまでに取り込むことが難しかったモノの動きを簡単に取り込むことができるのです。
また、取り込んだ動きもこれまでのモーションキャプチャーに比べて、OptiTrackは段違いにクリアな動きがキャプチャーされるので、例えばダンスなどの複雑で激しい動きをキャプチャーする場合は、このモーションキャプチャーがかなりオススメです。
実際に「えのぐ」のようなVTuberのアイドルグループや、「MonsterZ MATE」なども光学式のモーションキャプチャーを使用して収録しているため、あんなに綺麗なミュージックビデオが作られています。
「また明日 / MonsterZ MATE」
「えのぐ / ハートのペンキ」
どこにも負けないハイクオリティな活動をしたい方や企業は、光学式のモーションキャプチャーが断然オススメです!
3Dモデルでの配信方法
3Dモデルでの配信は、Live2Dと比べて難しいと思う方も多いと思います。
ここでは、3Dモデルの配信方法を解説していきます。
- 配信に必要な機材やアプリ
- Live2Dでの配信のやり方
- 3Dモデルでの配信のやり方
この3点で解説していきます。
配信に必要な機材やアプリ
配信に必要な機材は、3DとLive2Dで少し違ってはきますがパソコンや専用機材が必要な部分は変わりません。
しかし、これらとは違い、最も簡単に配信できるやり方もあります。
それがスマホ配信アプリでの配信方法です。
先に紹介した「Vカツ」や「REARITY」や「トピア」、「エモモ」などが有名で、多くの一般ユーザーがこのアプリを使って配信活動をしています。
誰でも簡単にアバターを作ることができ、ボタン一つで配信ができるため人気の配信ツールです。
そのまま有名になって副業的に活動している方もいるので、夢を持って活動することもできますね!
Live2Dでの配信のやり方
では、Live2Dでの配信方法も解説していきます。
Live2Dの配信はスマホ配信とは違い、YouTubeでの配信が可能になります。
配信に必要なものを下記まとめました。
- パソコン(PC)
- ソフト(FaceRig)
- ソフト(OBS Studio)
まずパソコンですが、オススメのスペック目安があります。
下記にパソコンのオススメのスペックを記載しました。
CPU | 第9世代の「iCore5」、第8世代以降の「iCore7」のどちらか |
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メモリは | 16GB |
ストレージ | 256GB |
割とスペックが高めかもしれませんが、このくらいのスペックがあると負担が少なく配信活動ができるので揃えておいて損はないでしょう。
また、FaceRigは無料で2,000円ほどでインストールでき、OBS Studioは無料でインストールできます。
FaceRigは、VTuberのアバターを表示させて、動きを読み込むソフトです。
OBS Studioは、配信する際に文字を出したり、背景を出したりBGMを出したりするなどの効果を加えるツールですので、必ず入れておきましょう。
3Dモデルでの配信のやり方
次に3Dモデルでの配信ですが、先ほど紹介したパソコンのスペックが最低限のスペックになってきます。
できればCPUは第8世代以降の「iCore7」の方が良いでしょう。
また、FaceRigは必要なくなり、代わりに前述したモーションキャプチャーが必要となってきます。
加えて、表情などを読み込むためのカメラなども別途必要になってきますが、iPadやiphonで代用しているところもありますよ。
表情をカメラなどで読み込めない場合などは、モーションキャプチャーで取り込んだ3Dモデルに表情などを付けるために「Unity」というゲームエンジンソフトもインストールしておきましょう。
OBSも、生配信をする際に引き続き必要になるため忘れずに入れておきましょう。
3Dモデルでの配信は、モーションキャプチャーとUnityの操作が必要になってくるため、より複雑で専門的な知識が必要にはなってきますが、扱い方に慣れるとそこまで複雑に感じなくなるので、ドンドン配信して挑戦することが、配信が上手くなるコツです!
ここまでできるようになると、自分の好きな企画をVTuberを通して形にすることができてくるので、より面白い配信をすることが可能になり、人気チャンネルになることも夢ではありません。
ちなみに、Unityはプログラミング言語と呼ばれるものですので、もっと専門的に扱ってみたい方などは、「ドットインストール」というサイトで学習するのも良いかと思います。
3DモデルVTuberの配信は奥がすごく深く、これからの5G世代でも成長していくので、是非チャレンジしてみてください!