今回はこの悩みに答えていきます。
2019年は特に、運営がファンから叩かれているのを多く見ました。
有名な大手企業までその中にあるのですから、何も知らない人からしたら「なぜ?」と思う方もいるかもしれません。
そして、VTuberのファンの方もなぜ運営が不祥事を起こすのかを知りたいと思うので、実際に制作運営をしているプロデューサーさんに取材して解説してもらいました。
- 現役舞台俳優
- V-Tuberの制作プロデューサー
- YouTubeのチャンネル登録者1万人越え
- 各種メディアへの出演経験あり
- 叩かれる運営の特徴
- 叩かれない運営の特徴
- 叩かれないためにはどうしたらよいのか
今回はVTuberの裏側について解説しているので、制作運営のことや、どう制作していけばよいのかを知りたい人にはピッタリの内容です。
Contents
片側だけ見ても分からない
VTuberの運営は、制作人とVTuberで行われます。
両者の気持ちが同じベクトルでないと、VTuber事業は前に進みません。
ここでは、VTuberと制作側がどういったベクトルで進みたいかを考察していきます。
今回はテーマがテーマなので、少しメタフィクションな部分が出てくるかと思いますので、苦手な方は閲覧注意です。
- VTuberの想い
- 運営の想い
詳しく解説していきますね。
VTuberという生き物
VTuberって、何を考えてるか気になりませんか?
僕はすごく気になります!
自分自身も制作に携わっていますし、VTuberとしてちょこちょこ出演したりしているのですが、他のVTuberが何を考えて、どういう気持ちで活動しているのかがすごく気になっていました。
僕が制作で関わっているVTuberをはじめ、様々なVTuberの方々と出会ってきたのですが、結論、ファンのことと、自分がいかに楽しめるかです!
応援してくれているファンのことをすごく気にかけてますし、VTuberの活動は大変な部分は多々ありますが、いかに楽しく活動を続けられるかを重要視してる方は多くいます!
人気のVTuberの方々は、ファンに対して“何かできないか”という意識が強いため、普通だと効率が悪いことや面倒に感じてしまうようなこともモチベーション高くできるというのも特徴です。
だから、当たり前ではあるんですけど、ファンの人を裏切るような行為は嫌う傾向にあります。
また、自分の活動に誇りを持ってるVTuberの方々も多いです。
運営の想い
では、逆に運営はどう考えているんでしょう。
結論から言いますと、いかに継続できるかです。
もちろんVTuber自身も考えてはいるのですが、優先順位が違います。
VTuberの方々は存続させることではなく、いかに視聴者やファンに楽しんでもらうかという点に優先順位の重きを置いていますが、制作運営は、存続させることを第一優先に考えます。
なぜなら、VTuberを含めそのグループに携わるメンバー全員が生活できるよう収益を上げてそれを存続させ続けないといけないからです。
これを聞くと「収益だけ考えて活動しているのか!」「ファンの気持ちを考えてないの!?」と思う方もいると思いますが、決してそんなことはないです!
ファンあっての活動ということを一番に年頭に置いて活動しています。
『どういう企画や動画、イベントをしたらファンに喜んでもらえて、その対価をいただけるか』という思考を持っているので、当たり前ですけど、ファンをないがしろに考えて活動する制作者は僕の周りにはいないです!
VTuberビジネスってなに?
そもそもどうやってVTuber事業は収益を得ていて、何にお金が掛かってるのかを解説していきます。
- インフルエンサービジネス
- ファンビジネス
これも詳しく解説していきます。
インフルエンサービジネスってなに?
「そもそもインフルエンサーってなに?」と思う方もいるかもしれませんが、インフルエンサーというのは、影響力の強い人を言います。
有名なのが、YouTuberの「ヒカキン」さんとかですね!
そしてインフルエンサービジネスというのは、簡単に言うと【企業とタイアップして収入をいただく】稼ぎ方です。
「ヒカキン」さんなどの人気YouTuberや人気インスタグラマー(Instagramで影響力がある人)が、商品の紹介をしているのを見たことないですか?
あれは、企業が広告費を出して、影響力のある人に商品紹介をしてもらうことで、商品の売り上げを増やそう!という戦略です。
VTuberも2017年から2018年に爆発的に広まり注目を集めたので、ここに企業が注目し、VTuberをインフルエンサーとして商品紹介の案件をお願いすることが増えました。
しかし、VTuberはバーチャルキャラクターのため、実物の商品を紹介するということにすごく不向きであることや、商品紹介動画を作るための工数(作業量)がYouTuberよりもかかってしまうため予算が高くなる等で、2019年では実物の商品を扱う案件というのはかなり減りました。
ただ、今でも続いている案件としてはアプリゲームの紹介案件です!
人気アプリゲームとタイアップして、VTuber自身がそのアプリゲームに登場する、といった形が増えています!
ファンビジネスってなに?
では、ファンビジネスについても解説していきます。
簡単に言ってしまうと、読んで字のごとく【ファンの方から収入をいただく】稼ぎ方です。
現状、VTuberのビジネスの形は、ほぼこの形で成り立っています。
では、具体的にどうゆう形で収益を上げているのかというと、
- YouTubeのスーパーチャット
- FANBOX
- グッズ販売
上記がメインになります。
ファンの方ありきでのビジネスですので、どれだけファンの方に喜んでいただけるかという部分が重要になってきます。
しかし、ここで注意しなければいけないのが、“ファンに依存し過ぎないこと”です。
ファンの方に支えられての形ですので感謝は必ずしなければいけないですし、いかに喜んでもらえるかを日々考えなければならないのは大前提です。
ただ、そこを考えすぎると視野が狭くなってしまう可能性が大きいです。
なぜかというと、飲食店とかの他の業態も同じことが言えるのですが、お客様全ての意見を取り入れて運営することはハッキリ言って、不可能です。
こういった理由で、運営はお客様やファンの人の意見をバランス良く取り入れながら、ファンの方が楽しめる動画やコンテンツを発信していくのです。
VTuber運営の理想的な形
具体的に、どんな運営が理想なのかというのをまとめていきます。
運営にとって、VTuberはファンの前に立ってくれる心強いビジネスパートナーです。
自分じゃできないファンの方とのコミュニケーションや、視聴者を楽しませる技術を惜しみなく発揮してくれる存在なので、運営側は演者に対してのリスペクトがないといけません。
反対に、VTuber側も同じことが言えます。
制作運営は表には立たないにしても、事業計画を考え、どのようにすれば存続できるかを一番に考えてくれ、さらにそのノウハウを持っている唯一の頼れる存在です。
そして、リスペクトしつつ、お互いをしっかり良い意味で利用できるような関係性ができるかが重要になります。
それがお互いにできるようになれば、関係性は平等になり、よりコミュニケーションを取りやすくなりますので、これは意識した方が良いです。
お互いに自分じゃできない部分を補い合ってできている事業ですので、リスペクトし合い、フラットな関係性を築きましょう!