2018年から爆発的に増えたVTuberですが、2019年現在では約9,000体のVTuberがいます。
- 一気に多様化したVTuber
- 地方から生まれたVTuber
- これから人気のVTuber
これについて解説しているので、
- “どんなVTuberがいるのか”
- “勢いのあるVTuberは誰か”
- “人気が出そうなVTuberは誰か”
業界の動きを考察し、今からVTuberを目指す「後発組」が活動する上で取るべき戦略を考えます。
Contents
美少女だけじゃない!個性的VTuberの誕生
キズナアイが誕生してすぐのVTuberたちは、美少女キャラクターのビジュアルだったためオタクコンテンツとしての認識が強くありました。
2018年以降も美少女VTuberは多く誕生しますが、男性VTuberや人外のビジュアルをした個性的なVTuberも多く誕生しました!
- 四天王に続く美少女たち
- 戦う土俵を変えた個性派たち
詳しく解説していきますね。
四天王に続く美少女VTuberたち
美少女系にも個性が出てきています。
- 「キズナアイ」
- 「輝夜月」
- 「電脳少女シロ」
- 「ミライアカリ」
と美少女VTuberが誕生する中、
- バーチャルJKとして活動し始めた「ときのそら」
- 歌唱力抜群の応援団長「富士葵」
など、四天王に続けとばかりに美少女VTuberが誕生していきました。
その中でも、“歌唱力の高い”VTuberや、“17歳の女子高校生”などのキャラクター自身の特徴がより詳細になってきたことで美少女VTuberの中でも個性が別れ始めました。
他にも、
- 「おめがレイ」と「おめがリオ」の双子からなるVTuber姉妹「おめがシスターズ」
- ゲームの腕前がプロ級で一躍有名になった「猫宮ひなた」
など美少女VTuberが増える中でも確実に個性派なキャラクターが増え続けていきました!
戦う土俵を変えた個性派VTuberたち
しかし、増えていったのは美少女キャラクターだけではありません!
男性VTuberや、もはやヒト型ではないVTuberも誕生していきます。
- 地声が「福山雅治」ソックリなことで人気が出た「ふくやマスター」
- ダークエルフの一族で、すぐロケットを飛ばす危険なVTuber「やみくもケリン」
- ゴリラそのものの外見だけど中身は真摯でダンディな「バーチャルゴリラ」
- ピーナッツの姿をした「オシャレになりたいピーナッツくん」
など個性的で且つエンターテイメント性の強いVTuberが増えたのもやはり2018年です!
まさに、各VTuberの個性が爆発して一気に多様化したVTuber史で重要な年でした。
また、2018年のネット流行語大賞に「バーチャルYouTuber/VTuber」が選ばれたことで、社会現象を巻き起こした記念すべき年でもありますね!
地方からVTuberを盛り上げる“ご当地VTuber”
2018年初期までは、ほとんどのVTuberがその出身地などを明かしてきませんでしたが、実際の地名を活動拠点として発信する“ご当地VTuber”も誕生してきました。
- 時代はゆるキャラではなく、VTuber!?
- 方言もバッチリ!ご当地VTuber
- ご当地VTuber同士のユニットの誕生!?
これも詳しく解説していきます。
時代はゆるキャラではなく、VTuber!?
一昔前に、「くまモン」などを中心に起こった“ご当地ゆるキャラブーム”の再来を思い出させるような波が“ご当地VTuber”です!
活動拠点をそれぞれが公表し、その地元の魅力を発信していくのが“ご当地VTuber”です。
これはこれまでの個性派VTuberとは違い、地元を応援するというPRキャラクター的位置付けにありますので、より幅広く一般に認知されやすい個性を持っているのが特徴です。
実際にその土地に行かないと会えないご当地ゆるキャラとは違い、ネット社会の今だからできる“会えるご当地キャラ”という存在は今後の社会的展望も明るい可能性を強く感じます!
方言もバッチリ!ご当地VTuber
そんなご当地VTuberですが、実際にどんなキャラがいるのでしょうか。
まずは、初の地方自治体が運営している茨城県のVTuber「茨ひより」です。
個人でも企業でもなく国が運営しているというのがすごいですよね!
茨城県の名所であるバンジージャンプを体験する動画や、歌の動画が話題になりました!
次に、博多弁訛りの強さとVTuber界でも屈指の元気キャラ、福岡県のVTuber「舞鶴よかと」です。
こちらは公式ではないですが、『一風堂』やもつ料理の老舗『かわ乃』とタイアップしたり『KADOKAWA』とも共同で動画を製作したりとかなり活発に活動しているVTuberです!
また、VTuber初の現実のラーメンを実食した“実食系VTuber”としても話題を呼んでます!
他にも
- 名古屋の中京テレビの公式アナウンサーとして誕生した名古屋のVTuber「大蔦エル」
- 沖縄県のバーチャル観光大使を目指している沖縄県のVTuber「根間うい」
など、ご当地の広がりは徐々に広がっています!
ご当地VTuber同士のユニットの誕生!?
さらに、2019年には、このご当地VTuberを集めたユニットまで誕生しました!
- 福岡県の「舞鶴よかと」
- 名古屋の「大蔦エル」
- 沖縄県の「根間うい」
- 福島県の「せんのいのり」
の4人からなるご当地ユニットです。
「茨ひより」のように自治体公認ではないにしろ、地方同士が協力し合いその魅力を発信するという活動は過去のご当地ゆるキャラにはあまり見られなかった動きですよね!
今後も地方発のVTuberから一般への認知に繋がることが大きく期待されているので目が離せません!
V-Tuberは先行者有利な世界
VTuberの多様化を解説してきましたが、では多様化したVTuberたちの人気という点を深堀していきたいと思います。
- 四天王崩れず
- 後発組の今後
これも詳しく解説していきます。
四天王崩れず
まず、悲しいお知らせなのですが、未だに四天王(キズナアイ・輝夜月・ミライアカリ・電脳少女シロ)の牙城は誰も崩せていません。
「のじゃロリおじさん」を抜いたVTuberもいる!と言われる方もいるかと思いますが、この方は、違う路線でVTuber活動をしたいということで四天王から外れています。
チャンネル登録者数のランキングを見ても、2017年~2018年初期に誕生したVTuberが圧倒的に上位に位置していて、それ以降のいわゆる“後発組”はどうしても、それよりもランキングが下になっていますね。
これは、VTuberの爆発的な増加に応じて市場が広がっているため、この増加に乗り遅れてしまったVTuberはどうしても先発組のVTuberに“埋もれてしまう”という事態が起こっているためです。
それに伴い、先行者有利の状態が今も続いているのです。
V-Tuber後発組の今後
では、後発組はもう未来がないのか、と不安に思う方もいるかと思いますが、そうではありません!
YouTuberもそうですが、YouTube内での人気のパラメーターとしてチャンネル登録者数が一番に挙げられますが、この人数は少ないからといって収益がなく活動をやめないといけないということはありません。
僕は、これからのVTuberはチャンネル登録者数よりも生配信を見てくれる人の人数である“同時接続者数”が重要だと考えています。
具体的に言うと、
- チャンネル登録者数が500,000人いて、生配信の同時接続者数が500人のVTuber
- チャンネル登録者数が10,000人いて、生配信の同時接続者数が1,000人のVTuber
であれば、後者のVTuberの方が圧倒的に稼げる可能性が高いです!
YouTubeのスーパーチャットシステムでの金額を見ても収益は高いと思いますが、純粋に後者のVTuberの方が、ファンの熱量が高いからです。
「今、この時間を使ってでも会いたい!」という熱量はそのまま収益に結び付きますので、ファンとのコミュニケーションに向き合うことが、後発組が生き残る一つの手段なのです!