今回は、そもそもVTuberという存在自体がよく分からない人に向けて、このような悩みに答えていきます。
- アニメーション版YouTuber
- バーチャルYouTuberの始まり
- 始まりの始まり
上記3点ついて解説しているのでバーチャルYouTuber(VTuber)を知らない方でもある程度知れる内容です。
Contents
新しいオタクコンテンツの誕生
バーチャルYouTuberは新たなオタクコンテンツとして大きな注目を浴びました。
その理由は大きく3つです。
- 顔を出さないという強み
- 声優との違い
- バーチャルの可能性
なりたい職業ランキングで1位を取った「YouTuber」ですが、そのバーチャルキャラクター版である「バーチャルYouTuber」を具体的に解説していきます
住む世界が違うということ
YouTuberといえば、「HIKAKIN」や「はじめしゃちょー」「東海オンエア」のような実際の人物が様々な企画を動画で撮影し、それを編集してYouTubeに投稿している人物たちを言いますが、その人物をアニメキャラクター化した存在が「バーチャルYouTuber」と呼ばれています。(”VTuber”とよく略されます)
このVTuberとYouTuberの大きな差は、やはりそのビジュアルです!
YouTuberは実在する人物のため、どこかで遭遇することもあるでしょう。
しかし、VTuberはバーチャルキャラクターなのでYouTuberと違って、現実には存在しない匿名性の強いコンテンツです。
声優との違い
では、似たような存在として”声優”とはどう違うのでしょうか。
大きな違いは、【バーチャル世界で生きている独立した存在】という価値観があるという点です。
そのため、VTuberの”声優”や”中の人”、”魂”と呼ばれるような実際に声を当てている人物を想像させるようなを考えを持ち込むことはキャラクターの人物像や世界観を守るためタブーとしています。
また、【独立した存在】であることを上手く利用し、VTuberはYouTubeの他にもTwitterなどのSNSを使って視聴者とコミュニケーションを取ることでより現実と近い存在に感じるような活動をしています。
これらを踏まえると、”YouTubeとSNSを使って活動するアイドル”のような存在と言えますね!
バーチャルの可能性
VTuberには、様々なメリットデメリットがあります。
例えばデメリットで言うと、よくYouTuberが動画のネタにしている新商品のレビュー動画ですが、VTuberはバーチャルキャラクターが故にリアルなものを実際に体感することができません。
特に食レポなどは、食べている様子を視聴者に見せることが難しいので相性が良くない企画と言えます。
しかし一方で、自分のバーチャルキャラクターを作りバーチャルの世界に行くことで、国境や人種を超えてリアルタイムで様々な相手と話しができたり交流することができるのです!
『どこでもドア』のような漫画の世界が、バーチャル技術で現実になりつつあると考えるとワクワクしてきますよね!
”キズナアイ”はVTuber界のボス
初代バーチャルYouTuberを名乗ったのが”キズナアイ”です。このため、キズナアイをVTuber界のボスとして位置づけ、この後に様々なVTuberが誕生してきます。
では、実際にどのようなVTuberが誕生してきたのかを解説していきましょう。
- バーチャルYouTuberを作ったキズナアイ
- 爆発的に増加したVTuberたち
- 現在のVTuber
キズナアイ誕生が2016年。そこから3年が経過しましたが、現在までにどのようにVTuber界は動いていったのかを解説していきます。
バーチャルYouTuberという存在を作ったキズナアイ
2016年12月。Activ8株式会社から、”キズナアイ”というバーチャルキャラクターが生まれました。
キズナアイは自らを「YouTuber」と名乗り、YouTube上で動画を投稿し続けましたが、誕生した当初は動画は全く再生されず、Twitterでもほぼ反応のない日々が続きました。
しかし、ファンが字幕動画を作成したことから韓国で広がっていき、キズナアイのYouTubeチャンネルが凍結したことで日本にも大きく認知されるようになりました。
その後は英語圏にも認知されることとなり、2017年12月にはチャンネル登録者数1,000,000人を突破しました!
爆発的に増加したVTuberたち
このキズナアイを皮きりに、様々なVTuberが登場・認知されていきます。
2017年は、特にチャンネル登録者数の多かったキズナアイを「親分」とし、
- 「ミライアカリ」
- 「輝夜月」
- 「電脳少女シロ」
- 「のじゃロりおじさん」
※下記画像の左から順番
この4体のVTuberを「四天王」と、ファンの中で呼ばれるようになります!
2018年でVTuberはさらに多様化していき、個人で始める人や様々な企業が参入し、”個人勢”と”企業勢”という言葉が広まっていきグングン成長していきました。
2018年1月で180体ほどだったVTuberの数は、同じ年の12月では約6,000体のVTuberが誕生しており約33倍もの数に膨れ上がりました!
たった数年でムーブメントを作りだし、瞬く間に巨大市場に発展したのです!
現在のVTuber
そんな爆発的に広まったコンテンツですが、現在はというとその伸びは緩やかになり、2018年に乱立したVTuber事務所も撤退するところが続出している状況です。
これまでは、”物珍しさ”という点で注目されていましたが世間はその新鮮さを失い、コンテンツとして面白く且つインフルエンサーとして価値のある存在が注目されるという厳しい世界に変わってきました。
そして、2019年のもう一つの特徴として”グループ化”というのが挙げられます。
これまでは単体で活動していたVTuberですが、ユニットやグループを作ることでより視聴者に触れやすい形に変化してます。
さらに、活動の幅をYouTubeだけでなく、イベントやライブなどを開催し、外部への発信も増えてきたのも2019年です。
時代は繰り返されるのか
VTuberの登場に、「初音ミク」のデジャヴを覚えた人もいるかもしれません。
ここでは、VTuberの先駆けに関して深堀していきます。
- キズナアイ以前の”バーチャルキャラクター”
- 「初音ミク」との違いとは
実はキズナアイよりも前に、初音ミク以外のバーチャルキャラクターは存在していました。
どういったキャラクターなのかを紹介しつつ、初音ミクとの違いに触れていきます!
キズナアイ以前の”バーチャルキャラクター
実は、キズナアイより以前からバーチャルキャラクターが動画やテレビなどで活動をしていました。
一番古いものは2011年にYouTubeで初配信を行った「Ami Yamato」で、2014年にはニコニコ動画で「みゅみゅ」が配信を行っていました。
また、中でも「ウェザーロイド・アイリ(ポン子)」はテレビニュースのお天気キャラクターとして2014年から活動をしていました。
キズナアイは、初めて”バーチャルYouTuber”を自称したということで、その筋のパイオニアという認識が生まれたことも人気が出た要因の一つだということが分かります。
ボーカロイドとバーチャルYouTuber
では、同じバーチャルキャラクターである「初音ミク」と比べてみるとVTuberはどのように映るのでしょうか。
大きな違いは、”自分でキャラクターのストーリーを作れるかどうか”という点です。
VTuberは前述したように、【バーチャル世界で生きている独立した存在】です。
ファンの思うように動かすことはできず、VTuber本人の活動を視聴し応援していくというアイドル的接し方です。
一方の初音ミクは、ボーカロイドの音楽制作ソフトでの楽曲制作を通して、初音ミクを初めとした【各ボーカロイドの世界観を作れる】という点です。
これにより、バーチャルキャラクターに”自分の好きなストーリーを作ることができる”という斬新な接し方が反響を呼び、世界中で大ヒットしたのです!
V-Tuber=アイドル的存在で応援の対象
初音ミク=製作者として携われる
以上が、VTuberのザックリとした歴史と概要でした!
これであなたも「VTuberって何?」と聞かれたときにしっかりと回答ができること間違いなしです!
最後にまとめますと……、
- VTuberは2016年に生まれ、2018年までに爆発的に広がる
- 現在の伸び率は緩やかで厳しい世界
- VTuberとボーカロイドの違いは「ストーリー性をつくれるかどうか」
このような内容でした。
では、今回はここまでにしたいと思います!
ありがとうございました!